【届出とは?】
行政庁(役所など)に対して、「〇〇しました」と
報告・通知する行為のことです。
たとえば:
- 「保育園を開設しました」
- 「営業所の場所を変更しました」
などの 事後報告やお知らせ がこれに当たります。
【ポイント1:申請とは違う】
届出と似た言葉に「申請(しんせい)」がありますが、違いはこうです:
届出 | 申請 | |
---|---|---|
意味 | お知らせ・報告 | 許可や認可をお願いする |
役所の対応 | 原則ノータッチ(黙って受け取る) | 審査して「許可」や「却下」などの判断をする |
例 | 引越しの転入届 | 飲食店営業許可申請 |
→ 「判断を求める」のが申請、
「通知するだけ」のが届出 です。
【ポイント2:「届出」には義務がある】
届出は、ただのお知らせではなく、
法律で「出してください」と決まっている通知のことを指します。
つまり、
法律で出せと言われている報告・通知=届出です。
※勝手に送るお知らせは「届出」ではなく、ただの「任意の通知」です。
【ポイント3:「申請に該当するもの」は除く】
通知行為でも、役所に「判断」してもらう必要がある場合は、
それは「届出」ではなく「申請」になります。
【まとめ】
用語 | わかりやすく言うと | 補足 |
---|---|---|
届出 | 役所への報告・通知 | 法律で義務があること |
申請 | 許可や認可のお願い | 役所の判断が必要 |
【例題(○×)】
Q. 営業所の変更について、法律により通知が義務付けられている場合、その通知行為は「届出」に当たる。
→ ○
Q. 行政庁に対する通知であっても、役所の判断を求める内容であれば「届出」に当たる。
→ ×(それは申請)