「行政書士試験」まで
あと 88

地縁による団体とは


【1】まず、「地縁による団体」ってなに?

地縁による団体(ちえんによるだんたい)」というのは、簡単に言うと
地域のつながり(=地縁)をもとにできた団体のことです。

たとえば…

  • 町内会
  • 自治会
  • 地元の祭り保存会

…などの「昔から地域の人たちが集まって活動してきた団体」がそれにあたります。


【2】なぜ法人格を取得したいの?

自治会などは、普通の集まりなので法人格がないと、

  • 土地や建物を団体名義で登記できない
  • 銀行口座も代表者個人名義でしか作れない
  • 契約や訴訟も個人名義になる

といった不便があります。

だから「地縁による団体」として**法律上の人格(=法人格)**を取得すれば、
団体として正式にいろんな活動がしやすくなるんです。


【3】どうやったら「地縁による団体」として法人になれるの?

要件は以下の2つです。

(1)一定の条件を満たすこと:

  • 昔から地域で活動している
  • その地域と深いつながりがある
  • 実体がある(幽霊団体ではない)

など、地方自治法で定められた条件を満たすことが必要です。

(2)市町村長の認可を受ける:

  • 団体の活動内容などを市町村長が審査し、「OK」と認めれば法人格が与えられます。

【4】まとめ

用語意味
地縁による団体地域とのつながりをもとに活動してきた団体(自治会・町内会など)
法人格法律的に「1つの人・組織」として認められる資格。財産を持ったり契約できるようになる。
要件活動実績、地域性、実体などの基準を満たしていること
市町村長の認可市町村長が「この団体は法人になっていい」と判断して許可を出すこと

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